理解しておきたい基礎知識

【初心者向け】業者が書かない不動産クラウドファンディングのデメリット

「業者の記事ばかりで、公平な情報かよく分からない」

こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

そんな人に向けて、同じ投資家側の目線から業者が書かない不動産クラウドファンディングのメリットとデメリットををまとめました!

これから不動産クラウドファンディングを始めようとしている初心者の方にも分かりやすいよう、解説しています。

忖度なしです!

アカツキ
アカツキ

不動産クラウドファンディングとは?

不動産クラウドファンディングとは、「私たし投資家」が少額の出資で「不動産事業者」の不動産事業に投資ができ、利益の一部が受け取れる仕組みです。

不動産クラウドファンディングのデメリット

元本割れのリスクがある

不動産クラウドファンディングは投資であり、元本割れのリスクがあります。
対象の不動産が期待していた価格で売却できなかった場合などに発生します。

これは、株式投資など他の投資にも共通しています。
不動産クラウドファンディングに限りませんが、投資対象をしっかりと選定してリスクを低減することが重要です。

すぐに現金化できない

不動産クラウドファンディングでは、運用期間中の途中解約や一部引き出しはできません。
可能な場合でも、違約金が発生することがほとんどです。

これは株式投資とは異なる特徴です。

運用期間は案件によって異なりますが、3ヶ月~24ヶ月が一般的で、中には36ヶ月や60ヶ月といった長期の案件もあります。投資家ご自身の性格や状況に合わせて、運用期間の短い案件に投資するなどのリスク対策が可能です。

レバレッジがかけられない

不動産クラウドファンディングでは、自己資金からの投資が必要です。

これは株式投資とは同じですが、現物の不動産投資とは異なる特徴です。

現物の不動産投資では、物件購入価格や諸経費の一部または全額を銀行融資により賄うことができ自己資金を使わずに投資することができますが、不動産クラウドファンディングでは銀行の融資は下りません。

カードローンによる借り入れ資金で投資することは方法としては可能ですが、不動産投資の銀行金利と比べて借入金利が高く投資対効果が出ないことが通常です。

分離課税ではなく総合課税の対象

不動産クラウドファンディングにより得た利益は、所得税法上の雑所得として扱われ総合課税の対象となります。

これは、利益が申告分離課税として扱われる株式投資と異なる特徴です。

所得税は累進課税ですので、高所得者ほど不動産クラウドファンディングで得た利益にかかる税負担が重くなるため注意が必要です。

不動産クラウドファンディングのメリット

不動産クラウドファンディングはデメリットばかりではなく、当然ですが大きなメリットもあります。

少額からの投資が可能

不動産クラウドファンディングでは、案件によっては最低1万円からの投資が可能です。
ただし、中には最低投資額を10万円としている事業者もあります。

手間がかからない

一度出資すれば、その後は何もする必要がありません。
運用終了を待つだけでいいため、忙しい会社員には最適な投資方法です。

日々の価格変動にまどわされずに済む

手間がかからないのは株式投資などでも同じですが、不動産クラウドファンディングは案件終了によって利益が確定するので、日々の価格変動にまどわされず損切り判断に迷うことはありません。

利益がある程度、見通せる

不動産事業そのものが賃料収入や売却益を利益の基本としており、どのくらいの利益が出るか予測が立てやすい構造となっています。
想定される事業利益から投資家への分配利益を決めてファンドを募集するため、私たち投資家にとっても利益の見通しを立てやすく将来の資金計画を立てやすいことが特徴です。

株式投資や仮想通貨ですと、大きく儲けられる可能性はあるかもしれませんが、実際にどのくらいの利益を得られるのか損失となるのかは市況に大きく左右されるためプロでも見通しを立てるのは難しいのが現状です。
そのため、不動産クラウドファンディングは手堅く投資したい人に向いていると言えます。

精神的にラクです

アカツキ
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不動産クラウドファンディングの流れ

不動産クラウドファンディングを始めることは難しいことではありません。
大まかな流れは次の通りです。

事業者を選ぶ

不動産クラウドファンディング事業者は、私が把握できているだけでも80社以上あります。(2024年4月時点)
それぞれの事業者ごとに特徴が異なるため、ご自身に合う事業者を探してみてください。

事業者に投資家登録する

案件を投資するには、投資家登録が必要です。
投資家登録には口座確認や本人確認など数日はかかるので、気になる案件がなくとも、とりあえず投資家登録しておくことをオススメします。

私もほとんどの事業者に投資家登録しています。

投資申込する

これは、と思うファンドを見つけたら投資申込しましょう。
投資申込には、契約成立前書面などへの同意が必要となります。
投資ですので、読み飛ばさずにしっかりと内容を確認し納得した上で申込しましょう。

また、不動産クラウドファンディングの案件には「先着式」と「抽選式」の2種類があります。
人気事業者の「先着式」案件は投資申込が殺到し、開始数分で募集終了となることも珍しくありません。このようなクリック合戦の案件に投資する場合は、募集開始前からパソコン前に張り付いておくことをオススメします。

サラリーマンにクリック合戦は厳しいです・・・

アカツキ
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入金する

無事にクリック合戦に勝ち残るか抽選に当選した場合は、事業者指定の口座に入金期日までに振込みます。
(事業者によっては投資申込の前に事前入金が必要な事業者もあります)

抽選式の場合、申し込みした投資額ではなく一部金額のみが当選となる場合もあるので、事業者からの当選通知を確認して入金金額は間違えないよう注意しましょう。

入金時の振込手数料は、投資家負担であることがほとんどです。
振込手数料の無料回数が多い銀行口座を開設するか、不動産クラウドファンディング事業者口座と同じ銀行口座を開設することをオススメします。

(運用期間中)分配金を受け取る

中には、運用期間中に定期的に分配金を受け取れる案件があります。
分配頻度は、毎月、2ヶ月に1度、半年に1度など、さまざまなタイミングがあります。

(運用終了後)償還金を受け取る

いよいよ、運用期間が終了し償還金を受け取ります。
事業者による運用が成功している場合は、元本割れせずに利益を含めて償還されます。

事業者が投資家口座に振り込むケースと、デポジット口座に入金されるケースがあります。
デポジット口座とは、事業者サービス上に開設された投資家用の口座で、銀行口座に出金指示をする必要があります。

私がこれまで出資したファンドに元本割れはありません

アカツキ
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最後に

今回はごく基礎的な内容から不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットについて解説しました。
少しでも不動産クラウドファンディングを始めようとしている方のお役に立てたなら嬉しいです!

不動産クラウドファンディングは、きちんと調べればリスクコントロールしやすい投資と思いますので、この記事を読んで興味が沸いたら、不動産クラウドファンディングをぜひ始めてみて下さい!

募集中・募集開始前のファンドが知りたい人はこちらもご参考にしてください。随時、更新しています!

他にも初心者がつまづきがちな基礎知識を解説しています。
今回と同じように事業者が解説していないところまで踏み込んで解説していますので、ページ下の関連記事も参考にして下さい!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

アカツキ
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  • この記事を書いた人

アカツキ

はじめまして、普段はサラリーマンとして働いています。 20年以上の投資経験を経て不動産クラウドファンディングに出会い、『業者が書かない現役サラリーマン視点の解説』をコンセプトに本ブログを運営しています!

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