「倒産隔離スキームって聞いたことあるけど、実はよく分かっていないな」と感じていませんか。
不動産クラウドファンディングは、魅力的な投資先として注目を集めていますが、投資家としては倒産リスクにも十分に注意が必要です。
そこで今回は、不動産クラウドファンディングにおける倒産隔離スキームについて解説します。しっかりと理解することで、安心して投資を行うためのポイントが見えてくるでしょう。
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倒産隔離スキームとは?
運営会社の倒産リスクから投資家を保護する仕組みのことです。
一般的な不動産クラウドファンディングでは、不動産を運営会社の名義で取得します。
そのため、運営会社が倒産した場合、運営会社の債権者が不動産を差し押さえることが可能なため、投資家の出資額が棄損する可能性があります。
一方で、倒産隔離スキームでは、不動産を運営会社ではなくSPC(特別目的会社)の名義で取得します。
そのため、たとえ運営会社が倒産した場合でも、運営会社の債権者は不動産を差し押さえることができないため、運営会社の倒産リスクから投資家を保護することが可能です。
倒産隔離スキームの事業者は?
LEVECHY
倒産隔離スキーム事業者の代表格といえば、LEVECHYです。
2023年6月から1号ファンドを募集し、これまでに11ファンドを募集しています。(2024.4.20時点)
倒産隔離スキームで安全性が高い上に、年利8%~10%と高配当のファンドが多いため、人気の事業者です。
1号ファンドは6,200万円の募集に対して応募率2,700%を超える人気ぶりでした。
現在は、2億円~9億円と大型ファンドが多いため、比較的出資しやすくなっています。
1号ファンドは申し込みました
TREC FUNDING
もう一つの倒産隔離スキーム事業者としては、TREC FUNDINGがあります。
運営はトーセイ株式会社です。
トーセイ株式会社は、1950年設立の老舗企業で東証プライム市場に上場しているため、運営会社自体の信頼性は高いと思います。
1号ファンドは2020年9月から運用開始しており、ファンド運営としても3年以上の実績があります。
これまでに10ファンドを募集しており、運用期間が2年~3年と長期であることが特徴です。(2024.4.20時点)
年利4%~7%と目を引くほど高くはなく、募集頻度も年間2~3回と多くはありませんが、安全性の高い投資先としてポートフォリオの中に組み入れてはいかがでしょうか。
9号ファンドは目標金額が集まらず初の不成立、10号ファンドで再組成されています
最後に
今回は倒産隔離スキームを初心者向けにわかりやすく解説しました。
ただただ利回りの高さだけで投資を判断するのではなく、仕組みを理解してリスクとリターンを正確に把握して出資することが投資家としては重要です。
当たり前ですが
他にも初心者がつまづきがちな基礎知識を解説しています。
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