「1号事業者、2号事業者ってなに?」
「とにかく利回りが高いファンドに投資しておけばOK」
と思っていませんか?
今回は、不動産クラウドファンディングにおける1号事業者と2号事業者について解説しました。
利回りばかりに目を奪われず、正しくリスクを把握するためには理解しておくべき内容です!
簡単に解説しました
これだけは覚えよう
ざっくり言うと、
- 1号事業者は実際に不動産を運用する業者
- 2号事業者は投資家から資金を集める業者
です。
私たちがファンド情報を見たり投資申込をしているWebサイトは全て第2号事業者が運営しているサービスです。
現状は、
- 「1号事業者」=「2号事業者」
と、同じ事業者であることが大半です。
そのため、通常は私たち投資家があまり意識する必要はありません。
しかし、中には、
- 「1号事業者」≠「2号事業者」
と、異なる事業者のケースがあります。
この場合、不動産事業を行うのは「2号事業者」ではなく「1号事業者」である、ということを理解しておく必要があります。
つまり、ファンドの運用がうまくいくどうかは「1号事業者」次第であって「2号事業者」は関係ないということです。
もちろん、「2号事業者」も自らのサービスの下で投資家から資金を集めているので、
- 運営能力の低い「1号事業者」
- リスクの高い不動産事業
の業務を請け負うことはないと思います。
ただ、実際の不動産事業の結果に対して、「2号事業者」は法的に何ら責任を負う義務がないということは理解しておきましょう。
もう少し詳しく知りたい人は、COZUCHI公式サイトの説明が分かりやすいので、確認してみてください。
1号事業者と2号事業者が異なるサービス
では、ここからは具体的なサービスで確認してみましょう。
COZUCHI
COZUCHIでは、
- 1号事業者が、TRIAD社
- 2号事業者が、LAETOLI社(COZUCHIの運営会社)
というスキームが大半です。
LAETORI社の現社長が、過去にTRIAD社に在籍していたことも関係しているようです。
この場合、不動産事業を行うのは、
- LAETOLI社(COZUCHIの運営会社)
ではなく、
- TRIAD社
です。
投資家は、TRIAD社の財務状況や事業運営能力を見極めて投資しなければならない、ということです。
ちなみに、TRAID社もLAETOLI社も財務状況に全く問題はありません。
大家どっとこむ
大家どっとこむでは、
- 1号事業者が、グローベルス社(大家どっとこむの運営会社)
- 2号事業者が、グローベルス社(大家どっとこむの運営会社)
というスキームが大半です。
ただし、たまに、
- 1号事業者が、別の不動産会社
- 2号事業者が、グローベルス社(大家どっとこむの運営会社)
というスキームがあります。
割合としては、全89ファンド中の10ファンドです。
10ファンドでの1号事業者は、
- FGH社(3ファンド)
- アズ企画設計社(2ファンド)
- フロンティアハウス社(5ファンド)
の3社です。
投資家は、これら3社の財務状況や事業運営能力を見極めて投資しなければならない、ということです。
最後に
今回は、ざっくりと1号事業者と2号事業者について解説しました。
この解説を通して私が伝えたかったのは、『自分が何のリスクに対して投資するのか』を理解した上で投資しましょう、ということです。
念のためですが、不動産クラウドファンディング事業者が悪意をもってリスクを隠している、という意図はありません。
事業者は必要な情報開示を行っています。国土交通省もそのように指導をしています。
ただ、その情報を投資家が見ようとしなければ意味がないということです。
当たり前ですが、投資は自己責任ですので、分からない言葉があれば納得できるまで調べましょう!
説教臭くなってしまいましたが、以上です!
他にも初心者がつまづきがちな基礎知識を解説していますので、ページ下の関連記事も参考にして下さい!